創業者 山本民造
昭和25年1月、創業者山本民造が、珈琲卸業として「山本珈琲商会」を大阪市西区北堀江に開業しました。
戦後、輸入品である珈琲の生豆がほとんど手に入らない時代から、昭和25年に輸入が再開され、
日本のコーヒー業界の幕開けといわれるときと同時に「山本珈琲」は誕生したのです。
今では考えられませんが、当時、自転車と単車で大阪地区だけでなく
神戸地区や遠くは和歌山・海南にまで、喫茶店に珈琲豆を運んでいました。
1軒ずつのお得意先を大切にする企業姿勢は創業時代の苦労から生まれたものに違いありません。
やがて、昭和40年代に入り日本全体が本格的な高度成長期を迎え、
折りしも昭和45年3月に地元大阪で開催された日本万国博覧会により、
関西に好景気の波が押し寄せると考え、開催のちょうど1年前の昭和44年2月に
「山本珈琲株式会社」を設立、関西での山本珈琲の基盤を作り上げました。
コーヒーの味を大切にする創業者の熱い思いにより、
地方展開をせずにかたくなに関西に密着した事業展開を考え、平成7年11月、珈琲専門店「山本珈琲館」は、
大阪で初めて自然公園に認定された明治の森・箕面国定公園内に開業されました。
「自然の宝庫」として地元で有名な国定公園内で、
公園の緑に憩う至高のコーヒータイムを差し上げたいという創業者の願い通り、
関西各地より訪れる多くの観光客の方々に森のカフェとして親しまれています。
美しい紅葉や川のせせらぎ、小鳥や虫の声、四季折々の風情を
感じながら飲むコーヒーはまた格別の味に違いありません。
「山本珈琲館」はこれからも美しい自然の中で、
ひとときのくつろぎと美味しいコーヒーを提供してまいります。